観 察 日 記
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February
大壮月。見極めるには遠い未来。不可視の闇を越えて逝く。

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2008年2月1日(金)風邪

 鉄とか糖とか時間とか、いろいろ足りてない。

2008年2月2日(土)休息

 一日絵のために筆を動かしていた。そんな日があってもいい。もっとあってもいい。

2008年2月3日(日)積雪

 豆を撒くよりも、その銀世界を眺めてた。この冬三度めの贈り物。やっぱり冬は寒いほうがいい。

2008年2月4日(月)残雪

 幸せかどうかではなく、貴女がいるかどうか。

 夏の終わりの、あの蒸し暑い雨のあがった後の、土の匂いが不意に蘇り、消える。
 雪の下の土に匂いはない。
 貴女の下に影はない。

2008年2月5日(火)起点

 7本の道が平行していた。はじめに1本が大きくそれ、今日また1本が向きを異にし向かおうとしても、はじまりが7本だったことに変わりはない。これまでの道は、これからの道と繋がり続ける。

2008年2月6日(水)四度

 天はこんなに泣き腫らして、何を伝えようと。

2008年2月7日(木)聴こえる

 あんなに描いたのに、まだ描き足りてないくさい。なんだろう、溜め込んでたのか。堰を切ったように溢れかえる描きたさが、線と色を求めてる。あの筆の感覚がたまらなく愛しい。

2008年2月9日(土)遅刻

 昼間の気温に期待が膨らむも、降らない雪。そんな雨の中。

2008年2月10日(日)眩しい

 反省会と打ち上げと今後の予定について話し合うと思いきやただのだべり。そんな夕べ。

2008年2月11日(月)晴れた

 より子。の新曲を手に入れた。
 1/21の新聞記事で小児がんだったのだと知る。周りで命尽きてゆく友人達を、どんな思いでみつめたのだろう。だからこんなに、いのちに寄り添い抗(あらが)い離さない歌なんだと、気付いた。

2008年2月12日(火)しめた

 やれば出来るんだ。やってないだけなんだ。

2008年2月13日(水)冷た風

 どんなに冷たくても、冬は寒いほうがいい! とのたまる駄天使が一匹いるが、そのココロは、雪になれ! だ。

2008年2月20日(水)元通り

 飲み会の席が前の部署の輪の中だった。このくだらない空気が好きなんだろう。

2008年2月21日(木)前夜祭

 貰いものと言葉と感謝に身を包む日。

2008年2月22日(金)緑の光

 陽射しの中煌めく葉の隙間に木漏れるいろどり。

2008年2月23日(土)ガラス

 思考と記憶を視覚にだいぶ頼っている。だからなのかも、すごくいい景色とか絵とか人とか色とかを見ると、それだけでだいぶ元気になるのがいる。
 それはもうざっくりと。
 間引き/見合わせ/ダイヤの乱れも凄かった。
 疲れ果て寝てた。気持ち良い寝顔にあきれ顔。あきらめ顔。

2008年2月24日(日)三時間

 向かう方向も長さも違えたはずなのに、この距離は変わらない。ずっと変わらない。

2008年2月25日(月)今八巻

 最近『Landreaall』を読んでいる。

2008年2月26日(火)降雨

 叩き止まない風に生温い雨! 土の匂いがすぐそこに。数多の雨のなかでも、この強い雨の春の気配が一番好きなんだと知っている。

 何を思い出すんだろう。

たいそうづき。みきわめるには とおいみらい。ふかしの やみを こえてゆく。

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