⇒「翼持てる者たちの戦いの記録」トップに戻る


 右手に鎌を 左手に君を 1997.11.06

このタイトルを見て、気づいた方もいらっしゃるでしょう。
 皆川ゆか著、講談社出版、小説「新機動戦記ガンダムW外伝〜右手に鎌を 左手に君を〜」が元ネタです。

 この小説の冒頭部分のパロディなので、そのままタイトルにしちゃいました。
 小説自体はデュオ視点の話で、かなりシリアスで涙ものです。
 そこで最初に断わっておきますが、このパロディは、その話の流れを完全無視してます。ギャグです。ですので、小説を読んだ余韻にまだ浸っていたい、という方には、あまりオススメできません……。

ところで、「W外伝〜右手に鎌を 左手に君を〜」を、貴方はもうお読みになられましたか?

 「はい」を選ぶと、いきなりパロディ版が表示されます。すでに読んだことのある方(で、わりと細かい部分まで覚えている方)は、こちらをお選びください。
 「いいえ」を選ぶと、元ネタになった部分が表示されます。本文そのまま引用です。まだ読んだことのない方や、読んだけど記憶のあやふやな方は、まずこちらをお選びください。

 はい(すぐにパロディ版へ)いいえ(元ネタを読んでからパロディ版へ)




W外伝〜右手に鎌を 左手に君を〜 冒頭部分

オレは《死に神》と呼ばれている。
だから、右手には鎌がある。
人の生命
いのちを奪う得物だ。
じゃあ、左手にはなにを持てばいいんだ?

地球で最初に会った奴に、オレは訊いた。
「右手に拳銃を持つなら、左手にはなにを持つ?」
「銃だ」
なるほど、こいつらしい。

戦うとき、いつも相手に戦いをやめるよう話をする奴にも訊いた。
「僕は、拳銃も持ちたくはないんだ」
なるほど、きっとお嬢さんの学校じゃ、模範解答だ。

オレのデスサイズを命令どおりにぶち壊しやがった奴にも訊いた。
「照準が狂わないように添えるだろうが、状況次第だ」
なるほど、そうやって任務を遂行するわけだ。

月で、息まで止めて休んでやがった奴にも訊いた。
「銃は嫌いだ。俺は素手で倒す」
なるほど、オレにはできねぇな。

こういう答えはどうだろう?
左手は、君を守るためにあるってのは。
ちょっとすかしすぎかね?




W外伝〜右手に鎌を 左手に君を〜 パロディ版

オレは《廊下そうじ》と呼ばれている。
だから、右手には箒がある。
廊下のゴミを奪う得物だ。
じゃあ、左手にはなにを持てばいいんだ?


教室で最初に会った奴に、オレは訊いた。
「右手に箒を持つなら、左手にはなにを持つ?」
「箒だ」
なるほど、こいつらしい。


掃くとき、いつも相手にそうじをやめるよう話をする奴にも訊いた。
「僕は、箒も持ちたくはないんだ」
なるほど、きっとお嬢さんの学校じゃ、模範解答だ。


オレの机
デスサイズを命令どおりにぶち壊しやがった奴にも訊いた。
「ゴミがこぼれないように添えるだろうが、状況次第だ」
なるほど、そうやって任務を遂行するわけだ。


図書室で、息まで止めてサボってやがった奴にも訊いた。
「箒は嫌いだ。俺は素手で掃く」
なるほど、オレにはできねぇな。

こういう答えはどうだろう?
左手は、ちりとりを持つためにあるってのは。
ちょっと一般的かね?





おまけ: パロディ版ができた理由わけ

 これは、管理人が実際に、学校で廊下掃除をやっていたときのこと。当時かなりハマっていたこともあって、大抵の文句(名台詞だとか有名な文章/例を挙げるなら18話の「転校の御挨拶」)なんかは丸暗記していた頃のこと。
 ふっと思い付いたフレーズが、「オレは《廊下そうじ》と呼ばれている」。これは外伝のあの冒頭部分に類似しているではないか! ……というわけで、その場で親友を捕まえ、即興で出来たのがこのパロディ。二人とも非常に笑い転げていたのを覚えています。最後の五飛の、「俺は素手で掃く」あたりが一番のツボでした。図書室という場所が、管理人にとってもその友人にとっても、部活の場/委員会の場、という特別な場所であったことで、笑いの要素が増したのかもしれません。今となっては良い思い出です(笑)。

 2002/04/07 記。




⇒「翼持てる者たちの戦いの記録」トップに戻る